「ルアーサイズが大きすぎないか」という質問をよく耳にします。
マーリンはさまざまな論文や研究報告より、自分の体重の１０分の１ほどの魚を捕食する事が報告されている事を知っていますか。それは５００ポンド（約２５０ｋｇ）のマーリンは５０ｋｇくらいまでの魚を捕食すると言う事です。５０ｋｇのマグロを想像してみてください。それははるかにお使いのルアーよりも大きいのです。
もちろんアメリカだけの話でなく日本近海にも５００ポンドを優に超えるカジキは生息し、釣果記録もあります。ルアーから出る泡がルアー全体をより大きく見せ、存在をアピールしてもまだ小さいともいえるのです。
ブラックバートルアーで最も大きいルアー「エクストリーム（ティザー）」でも、全長：６１ｃｍ、重量：約２ｋｇです。 リグをセット販売しているＭＡＸルアーサイズの「ブラジラーノ」、「ブラジルプロジェット」で、全長４８ｃｍ、約６００ｇです。大きい魚を釣るには大きいルアーはごく普通です。

バート氏が推奨するカスタムルアーパックには、シングルフックが標準で装備されます。
チーム「ブラックバート」では

①ルアーの泳ぎがより自然になり、食いつきがよくなる。
②ヘッドとフックまでの長さがダブルフックより長いためフックアップがより確実となる（力強くフックアップする）。
③ダブルフックのように、魚の上あごの口の中から外へフックアップするときより、口の外から内に向かってフックアップさせるシングルフックがより広いエリアを対象にフックアップさせることができる。

などの利点よりシングルフックをお勧めしています。また、バートルアーはもちろんＩＧＦＡルール適合のルアーです。（シングルフック使用では、フックの一部がスカート内におさっまているという規定です。）
バートルアーの場合、シングルフックの利点を最大限に生かすために、ルアーのヘッド種によっては、フックの一部が３ｃｍほどしかスカート内に収まっていないものもありますので、次に説明する「３，フックロックについて」にて、ルアー構造を理解いただき、またバイトされ短くなったスカート等は交換するなどユーザー様にて十分なメンテナンスにてご使用ください。

バートルアーの最大の特徴とも言える「フックロック」システム。
トローリングのルアーはいかに捕食される魚類に似せ、自然体に近く、またスムーズに流すかがテーマです。ルアーが風浪、うねりなどで踊るたびにフックも踊り、時にはスカートに絡み魅力を失ってしまってはバイトの期待もなくなってしまいます。通常トローリング中のフック（特にシングルフック）先端は水面の上を向く特性があります。

そこで、ヘッドとフックを方向性を固定したのがこの「フックロック」システムです。ここ近年、日本でもいろいろな「フックロック」のシステムが普及しつつあります。トローリングの際は、このラバー部にフックケーブルとリーダのつなぎ部を深く固定してください。固定が甘い、固定していない場合はフックの全部がスカートの外に出でしまい、ＩＧＦＡ規定に反しますのでご注意ください。また、フックの固定はヘッドの上下を確認し、ルアー上面にフック先端が向くようにセットください。